関東交流会報告(鶏声85号より)
2011年06月04日(土) 鶏声編集委員 増田関東交流会報告
千葉県 西村和彦
2011.02.26-27千葉県長柄町 都市農村交流センター・ログハウス
いつも次に開催するのはどこにするかで悩むのですが、今回は加藤晟次さんから「私のところで」と申し出があって監事も引き受けて貰ったので大変助かりました。そして今までにない場所での開催となりました。
今回のメインは加藤さんが取り組んでいる井戸掘りでした。
千葉県の上総地方に昔から伝わる伝統的な「上総堀り」を、動力を使って現代風にアレンジした方法で加藤さんが井戸掘りをしています。定年後に埼玉県の春日部市から千葉県の長柄町に入植して卵や栗を近くの道の駅などにて販売し、近く奥さんも長柄に住まいを移すので家造りと併せて井戸を掘り始めました。海抜80m程あるので、井戸掘りの目標も80~100mとのことでした。
昨年10月に兵庫から清水さんの参加がありましたが、今回は滋賀県から草野さんの参加があり、福島からの芳賀さんの参加もありブロックを超えた交流が活発になった感があります。当日は近くの長柄道の駅に待ち合わせました。
参加者は左から千葉県加藤晟次さん、埼玉県長谷川広司さん、茨城県から森睦夫さん、滋賀県から草野さん、茨城県から高田初美さん、千葉県から鈴木茂さん、前列芳賀克彦さん、そして西村和彦。
たったこれだけで井戸が掘れるのかとびっくりする見学の皆さん。
孟宗竹のしなりをバネにしてビットを上下させて人力だけで穴を掘るのが伝統の上総堀の技術でしたから、現在でも動力が手に入らないアジア、アフリカなどの途上国でNPOなどが井戸掘りに用いている技術ですが、加藤さんは耕耘機の回転を上下の動きに換えてビットを動かして井戸を掘っていました。バネの孟宗竹が無いぶん仕掛けは小さなものになりました。確かに井戸を掘っている場所は千葉県の上総地方ではありますが。複雑。
この装置は、加藤さんが見事井戸を彫り上げた後は希望者にお貸しくださるそうです。
実演する加藤さん
交流センターに移っていつもながらのバーベキューは芳賀さんが福島県いわき市の小名浜漁港や北茨城の大津魚港から仕入れてきたお魚と、加藤さんの農場からホロホロ鶏、比内鶏、烏骨鶏と盛りだくさんになりました。鶏の捌きは草野さんにお願いしました。切れない包丁で御苦労をおかけしました。
前回に希望が出されたので今回は参加者がアンケート用紙に答えて現況を報告しあったので、話も弾み、ログハウスに移ってからも話は尽きませんでした。
加藤さんの仮住まいは4畳半ほどでしたが、それを見て人間が生きるためのスペースを今更長柄に感じました。贅沢は入らない。灰色の男にささやかれて多くを望んではいけないと今更ながらに思いました。
新藤です。
カラーで大きい写真が見られると、臨場感がでて、雰囲気がよく伝わります。
HPの利用価値と意義が大きいと思います。
アップお疲れ様です。