関西ブロック交流会を開催

2012年01月20日(金) 鶏声編集委員 増田

和歌山 妹尾明彦

11月5~6日、兵庫県福崎町の文珠荘で交流会を開きました。関西ブロックは夏と冬の年2回交流会を開いていて、本来は9月3~4日の開催だったのですが、当日、台風12号が最接近するということで延期になっていたものです。通常なら暇になる冬まで延期したいところですが、今回はどうしても緊急に集まって話をしなければならない議題があったので、2か月後に再度日程を組みました。幹事をしてくれた西林さんにはご苦労をかけました。

9月の時には21人という関西としてはかなり多数の参加申し込みがあったのですが、秋の行事が多い11月ということで参加者は13人になりました。参加者は田中さん(大阪)、井上さん、今井さん、河合さん、清水さん、西林さん、橋本さん、竹内さん(以上兵庫)、冨士谷さん、中村さん(以上奈良)、草野さん(滋賀)、妹尾(和歌山)、そして全国自然養鶏会のホームページ上の案内を見て参加してくれた広島の塩崎さん(このとき非会員)です。

いつもなら近況報告をしあいながらにぎやかな交流会ですが、今回の話題は、全国本部をどう引き継ぐのかということと、3月に開催する全国交流会・理事会をどうするかという点につきました。

話はその数か月前にさかのぼります・・・

あれは何月だったか?私が卵の配達で雨がシトシトと降る和歌山市内を走っていたところ携帯電話が鳴りました。電話をかけてきたのは事務局経験者の兵庫の今井さんです。配達時間が遅れていたので少しだけということで話し始めると、内容は、中国ブロック長さんから今井さんに電話があり、中国・四国ブロックでは次期の事務局を担える人がいないので、関西ブロックで引き受けて欲しいとの話だったとのこと。これはやっかいなことになったぞ!というか、15分以上も話しちゃって配達に遅れる!ということで電話をその場はおきました。いずれにしてもヤバイです。

次の事務局を四国もできない、中国もできないとなってくると、話をまとめてもらうのは現本部である九州しかいません。しばらくして、現事務局の寄元さんと電話で話し合いました。

寄元さんからは、次は中国・四国でなんとかやってもらうようもう少し説得してみるとのことでしたので、私のほうからは2点だけお願いしました。

1つは、幸い今の関西ブロックは単独で全国本部を引き受けられる状況なので、仮に今回、中国・四国・関西の3ブロックで本部を引き受けて、2年後には中部に引き継ぐというのは「非常にもったいない!!」。できれば中国・四国で今回はやってくれるよう説得して欲しい、ということ。

2点目は、いずれにしても12月には全国交流会の内容を固めておかねばならないので、早めに何らかの判断をしてほしいとお願いしました。

寄元さんの努力も甲斐なく、結局関西ブロックに事務局を引き受けるよう再び依頼が来るのですが、これが前述したとおり台風で交流会が流れた9月。会員の都合を聞きながら日程を設定して、宿の予約もとってなど意外と時間がかかるもので普通ならもう冬まで延期したいところですが、そうも言っておられないので、幹事の西林さんに奮起してもらい2か月後に再び、交流会を設定しました。

さらに、交流会の場で一から話を始めていては時間が足りないので、関西ブロックのメーリングリストで、①事務局を関西で引き受けるかどうか②本部を中国・四国と合同で担うか?関西単独で担うか?③誰が事務局をやるのか④全国交流会をいつ、どこで開催するか?などを話し合うことにしました。

MLでは、事務局を関西が引き受けることと3ブロック合同で次期本部を担うことまでは結論が出され、あとの点は交流会まで持ち越しとなりました。それと、「3ブロック合同で関西の役割終了というのではなく、他のブロックの事を考えると、その後の2年間は関西単独で担ったほうが良いのでは」との提案もこの間に出され、これも議論することとなりました。

 

前ふりが長くなりましたが、ここからようやく交流会の報告。

 

テーブルの上には、すでにすき焼きと鍋の準備がされ、いい匂いが漂っています。いつもなら和気あいあいとした雰囲気の交流会ですが、今回は重い空気が流れておりました。

いくら結束力のある関西とはいえ、本来は4年後、早くても2年後かと考えていた全国本部と事務局を来春からホイホイと引き受けられる訳ではありません。皆同じように鶏飼いに忙しく、人によっては掛け持ちのアルバイトもしている身。家庭でもいろいろご苦労を抱えている人だっています。この重―い空気を何とかしようと、どう考えても超多忙で今事務局をするのは無理なメンバーから「俺やります」との声が上がり、「いや無理無理」と周りが抑える場面も。

結局、本当にご苦労さまなのですが、2003~2004年度に事務局を一度やってくれた兵庫の今井さんが来春からの3ブロック合同体制での事務局を担当し、2年後の関西単独の時にはもう少し会歴の若い人間達で本部を引き受けることで結論が出されました。

 

次期事務局がとりあえず決まったことで、場の空気が一気に和らぎ、いつものように鍋をつつきながら近況報告をしあいました。

夜がふけて寝室に会場を移してから、今度は全国交流会の議論です。四国か中国にお願いするか、それとも関西で開くか。交通アクセスのことなんかも検討しながら話し合いが続きました。次期全国本部の体制と交流会の日程等が決まり、ブロック長としてもとりあえず肩の荷が軽くなったので、睡魔が襲ってきて早々と床についた私です。

 

翌朝は朝食を食べて、卵の交換会と記念撮影をした後、一旦解散。ここで井上さん、清水さん、河合さんと別れて、残り10人で兵庫県多可町のそらまめ農場の見学に出発。

そらまめ農場は、森野さんご夫妻と、その娘さん夫婦である竹内夫妻が営んでいる農場です。鶏の飼育だけでなく、パンや菓子の製造販売も手がけてらっしゃいます。私は2度目の訪問。前回はまだ竹内さん夫婦がUターンしていないときでしたが、ゆったりとした雰囲気は変わっていませんでした。

鶏舎に続いて、機械類がずらりと並んだ作業小屋、組み立て式の鶏と殺器、バイオガスの施設などを見学しました。自宅にお邪魔して、コーヒーをよばれた後、森野さんが溶接機で自作したロケットストーブを見せてもらいました。燃焼効率がよく、通常の薪ストーブと違ってすぐに部屋が暖まるとのこと。作業小屋にはガスボンベを加工して2号機目も製作中でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お金をかけないけれど、色んな物を自作自給しての豊かな生活。あくせくしているだけの私などは訪れるたびにうらやましく思います。

そらまめ農場を後にして、西林さん、塩崎さんと別れて、残り7人のおやじはお腹がすいてきたので森野さんお勧めの喫茶店「古時計」でハンバーグ定食を食べました。美味しかったです。ここでも、3月の全国交流会の内容についての打ち合わせがはじまり、パワーランチとなりました。

何にしても、全国本部と全国交流会についての話に尽きた今回の関西交流会でした。次回からはいつものように鶏飼いのあれこれや、世の中の諸々についていつものようににぎやかに話し合いたいと思っていますので、皆さん奮ってご参加下さい。

 

この鶏声が会員の手元に届いている1月には、関西のメンバーで全国交流会の会場に集まって再び打ち合わせをしていることでしょう。

全国の皆さん、神戸でお待ちしていまーす。

 

 

 

 



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