2011.10.01全国自然養鶏会関東交流会に参加して。

2012年01月20日(金) 鶏声編集委員 増田

福島県いわき市 川部自然農園 芳賀克彦

 

10月1日(土)~2日(日)にかけて、開催された関東交流会に参加してきました。

今回は特別な計らいで、地震・原発事故被災者の招待を受け、福島県から須江さんご夫妻、風見さんご夫妻と私が参加させていただきました。

開催場所は 群馬県高崎市倉渕町水沼、榛名山と浅間山の間に有る、

相間川温泉です。

いわき市の自宅から、車で、256km、約4時間5分(googleマップ)。

15時からの開催に間に合うようにと、朝10時半には出発したのですが、途中、道に迷って30分ほど遅刻。

皆さんをお待たせしてしまいましたが、すぐに、近くにある竹淵さんの農場を見学させて頂きました。

 

 

 

 

 

 

 

大きな山の中腹(結構高い位置)に有る広い農場で、「アルプスの少女ハイジ」に出てくるような、なだらかな斜面と、下界を見下ろす景色のよさに思わずうっとり・・・・でも、斜面での農作業は大変とのお話に納得。

確かに、作業性を考えると、平地が一番ですけど、平地は開発が進んで大型化・機械化・・・自然あふれると言う訳にはいきませんね。

 

斜面を少し下り、左の奥まったところに、鶏舎が立っていました。

元気に鶏舎の中で遊ぶ鶏達は、いつどこで見てもかわいいですね。

 

 

 

 

 

 

 

斜面を戻って、車で少し道路を下ったところには管理用の家と倉庫があり、ただいま育雛中。育雛箱は、傘型ブルーダー風に薄ベニヤ板で円形に作られており、次回の育雛時には私もやってみようと、とても参考になりました。

そして外には、なんと「ヤギさん」が!・・・今まで、ヤギの四角い目がなんとなく怖かったのですが、近くで見ると案外かわいいですね。

 

 

 

 

 

 

 

竹淵さんは、農場のほとんどを借りて運営しているそうです。

この辺りも、原発事故による放射能汚染は、作付け・販売に影響を与えたそうです。空間線量もある程度高いようですが、土壌の汚染調査を実施し、対策を検討、安全を確認して、生産・出荷・販売していくとおっしゃっていました。

 

相間川温泉に戻って、お風呂の後は、交流会。

 

 

 

 

 

 

 

とてもおいしい料理をつまみながら、みなさんの近況を報告。

福島から参加した、南相馬市の須江さんは、現在、埼玉県に避難中で養鶏は廃業状態。

川内村の風見さんは、家に戻っているものの、卵の売れ行きは半減、新規雛の導入は見送り中。緊急時に備えて、いわき市内に住宅も借りているが、鶏の世話があるので、ほぼ自宅で生活。

いわき市の私は、全鶏250羽を処分、農作業も放棄し、6月からいわき市の緊急雇用対策に雇用されました。2012年3月までの期限付きですが、仮設住宅や雇用促進住宅に住む被災者用への買い物支援事業として、移動販売を行っています。養鶏を忘れないようにと、夏前から、北茨城に住む会員の鈴木さんより譲り受けて40羽を飼育中です。

・・・・と、皆さんの話が続く中、会場はお部屋の方へ。

 

 

 

 

 

 

 

新藤さんの、おいしい「チャーシュー」を筆頭に、各自持ち寄りのお酒などを囲んで、話は深夜まで・・・・・私はいつの間にか眠りこけていました。

 

明けて翌日、遅めの朝食の後は、新藤さんの経営する「地鶏ラーメン自給屋」にお邪魔することになりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

新藤さんのHPに書かれている、バイオプラントや鶏舎も見学させていただきました。ここでも「ヤギさん」が飼育されていて、私もヤギを飼ってみたくなりました。

 

 

 

 

 

 

 

肝心の「地鶏ラーメン」!!あまりのおいしさに 写真撮影を忘れてしまいました。すみません。

昼食のあと、ここで交流会は解散。参加の皆さんお疲れさまでした。

私は、西村さんの鶏舎に寄らせてもらってから帰宅しました。

原発事故の後、4月、5月と埼玉県の春日部団地に避難しておりました。その間、全国自然養鶏会の会員の皆さんから、支援の卵を送っていただき、同団地に避難している避難者の方に、卵を届けることが出来ました。

もう少し落ち着いたら、改めてお礼させていただきますが、この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございます。

このレポートは、年内に書き上げるつもりだったのですが、年末から熱を出して寝込んでしまい、年が明けてから書いています。

 

年末時点の最新情報では、風見さんは、自宅の除染作業を、除染請負会社の社員として雇用された形にして、ご自身でなさるようです。

 

私は、2月に東京で開かれる、福島復興支援レストランに出す、いわきの食材として、10月末から地鶏を飼育しています。雛は西村さんの手配で千葉県から入手しました。

地鶏販売も上手くいくようであれば、採卵鶏と合わせて続けて行きたいと思っています。

 

地震・原発事故は、人間関係の本質に迫るような、悲喜交々たくさんの事象を引き起こし、私も体験しました。

平時で有れば、気付かずに済んだことかもしれません。

 

亡くなられた方の冥福を祈るとともに、私を含め、生き延びた各々の人にとって貴重な経験としていかなければと思っています。

 

4月以降は、現在の緊急雇用の契約が切れます。

買い物支援事業は、来年度の予算が付き、継続するようですが、いわきは多くの失業者であふれています。私は、また自給農業に戻るつもりです。

いわきの風評被害はまだまだ強く、はたして農業で生活が出来るのか?

荒れた田畑をどうするのか?除染は?明確な青写真は描けていませんが、なんとかなると思っています。

 

最後になりましたが、西村さんをはじめ、関東支部の会員の皆様、関東交流会へのご招待、ありがとうございました。

全国自然養鶏会の皆様の、知恵と力添えに感謝しています。

今後ともよろしくお願いいたします。

 



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