田中ファーム訪問記 Vol.2

2014年03月24日(月) 鶏声編集委員 増田

餌を見終わった後は鶏舎の見学です。

段々畑の様に古い鶏舎が並んでいますが、ほとんどが空いていて勿体ない感じですが

その訳はこの後に紹介します。

 

 

 

 

 

 

 

それでも坂を下って行く途中には鶏が入っている鶏舎もありました。100羽位で一群の独立鶏舎は、風通しも良く床も乾いていて転がり式の産卵箱でとっても奇麗な卵を産ませていました。床には竹の粉とモミガラと草のペレットを使っているそうです。ルーサンではなく草のペレットだと言う事でした。水分を吸収する能力が高いのと、緑餌にもなると思いますので一石二鳥と言う所ですね。

 

 

 

 

 

 

 

鶏舎の鶏糞は小型のバケット付きの重機で出せる様になっていて理想的な感じです。右のフレコンに入っているのが草ペレットです。価格も安く手に入るようなので北海道にも無いか探してみようと思いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

中古のコンバインにカッターを載せて移動出来る様に作ってあります。

 

 

 

 

 

 

 

長くなったイタリアンは左の草苅り機でカットして更に先程のコンバインに載せたカッターで細かく切り与えているそうです。草苅り機もコンバインに載せる事も出来ます(右の写真)ので移動も楽そうです。

 

さあこれからがメインの鶏舎の紹介です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

新しい鶏舎の外観です。「でかい!」の一言です。今は殆どの鶏がこの鶏舎で飼われている感じでした。

100羽位が入る部屋が8部屋くらいあったと思います。写っている人と比較してもらえると良く分かると思いますが、通路も広いし鶏舎の高さも高いです。全くこもった感じが無く放牧しているのと変わらない良い環境でした。

 

 

 

 

 

 

 

奥に見える赤い所が産卵箱です。手前の黒い所(真ん中のオスがのっている所です)を通る事で鶏の足に付いた汚れが落ちて奇麗な卵を産ませる事が出来るそうです。水はニップルドリンカーで飲めるように配管されていました。

極めつけはこれです。

先程の産卵箱で産まれた卵はベルトコンベアで運ばれて来ます。ベルトコンベアの速度も自由に変える事が出来るそうです。見た通りとっても奇麗な卵でした。集卵も1日一回で済ませているそうです。

田中ファームさんの見学をして感じた事は如何に効率良く安全で奇麗な卵を生産するかを日々考えていると言う事でした。そして何でも新品で購入するのでは無く、中古の物を改良して安く使っている事です。写真には写っていませんでしたが、中古のコンバインや撹拌器等々倉庫の中に沢山ありました。器用な田中さんだから出来る事なのでしょうが、出来るだけ中古を利用して行かなければならないと感じました。

 

見学させていただいた田中さんには関空直行のリムジンバス乗り場まで送って頂き、無事飛行機にも間に合い感謝しています。関西の皆さんには本当にお世話になりました、ありがとうございました。

2年後は中部での開催です。自然卵養鶏の発祥の地とも言える中部ですから是非参加したいと思っています。

北海道 増田昭啓



"田中ファーム訪問記 Vol.2"に1 件のコメント

  1. 関東ブロック新藤 より:

    増田さん、投稿お疲れ様です。
    写真をたくさん使って報告してくれたので、様子がよく分かりました。

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