九州沖縄自然養鶏会総会及び交流会報告(2010in熊本)

2011年04月01日(金) 鶏声編集委員 増田

九州沖縄自然養鶏会総会及び交流会報告(2010in熊本)

 

 美里町やすらぎ交流体験施設 元気の森かじか―城塚さんのお世話で前小学校を改装されたモダンな施設(かじか蛙にちなんだ名称)

参加者は、鹿児島-大山勉 長崎-橋本義則と夫人 永池知子 福岡-原和子 熊本-城塚正 原井優美 宮本守男とベテラン会員7名です。

 

≪自然養鶏を楽しむ≫が今回の集いのテーマです。

総会は,11月20日(土)午後6時15分~

事前議題は,飼料米など自家配飼料の見直し 役員改選 その他

今回 詳しい案内が欠けてたので橋本さんと宮本で手分けして全会員さんへ電話連絡を行い 黒木さんより激励の手紙 間さんより自然卵の表示ができなくなった場合 会として統一した名称ができないか とその他連絡あり。

まず、紙パックに全国統一名称の表示があったほうが良いとの意見多く

全国自然養鶏会と印刷表示を行う。-全国と歩調 ロット コストを前提に

自家配飼料の見直しは、全体として安全な国産飼料使用に近づきつつある状況です。安全を確保するための高コストと労力は、求める人にかかっている様です。

 飼料米給与は、穀類(玄米)100%を成鶏群約140羽に3月から使用していて緑餌は つるむらさきなど他舎と同様に与えている。他群と比べて良好と思える。―城塚さんの感想

卵は、餌の内容で色,味など変わると思います。交換用の卵をご持参下さい。とゆうことで久ぶりに5名の卵が並ぶことになった。

卵殻 卵黄共にほとんど同様でほとんど変化は見受けられなかった。味は不明。

次期役員は、会長 橋本義則 事務局 城塚正(実務は、息子陽一さん)に全員一致で決まりました。情熱と行動力何事にも抜群な2人です。ご協力よろしくお願いいたします。

このほかに沢山の発言があり予定より1時間ほどオーバーしてしまいました。

 

いよいよバーベキュー交流会 午後8時~

みんなの共同作業で準備ができ ビールで乾杯し 宴会となる。

ある程度焼き上がると 山の晩秋は寒いため 外で焼く人、中で食べる人に分かれる。原井さんが「うんと着とって寒なかけん おるが焼く」と言うので 私も外に残ることにした。ビール片手に 焼きたて自然食をよく食べることができた。

後半頃 中に入りまき寿司などほおばる。みんな熱気 元気 陽気だ60才前後の年齢とは 髪をもう少し黒くしたら青年団の集会に見えた。

会話時間が少なく ほとんど記憶に残っていないので 参加者の持寄り品々を紹介します。橋本夫人の特製手作りまき寿司いなり寿司鯵の開きソーセージ類サラダ2品など 永池さんより長崎名物煮込み落花生など 原さんは自家菜園なすとしいたけなど 城塚さんは「けまつるるごつ酒んある」というビール焼酎日本酒と鶏肉にフルーツなど 大山さんは種子島特産のスイートポテト(お菓子屋さんとの共同開発品) 原井さんは卵 私はしいたけとなすでした。

鶏舎見学会11月21日(日)

質素な朝食(ご飯に味噌汁他と+持参の卵の目玉焼き)を摂り かじかより5分程の日本一長い3333の階段入り口に立ち寄る―釈迦院(別名ポックリ寺)

の入り口 世界中の石でできた階段だ 私は5段だけ登った。

まず、原井さんの鶏舎へ

小山の頂上付近1ha以上で2段の平地にゴトウのもみじ約2000羽(ピーク時の卵は1日に1500個) 屋根付の開放舎 平飼い有精卵場と番犬(柴犬6頭)の出迎えを受ける。...父親と共に開業して30年 今は一人で仕事している。成鶏には 自動給餌装置を昨年150万円で導入され 配合―タンク―ホッパーに貯める3日に1度の給与。 必要最小限の仕事を毎日消化している自然養鶏法とは少し距離があるように思えた。

今の問題点は、配合所も開放状態でねずみが大量発生していて それを駆逐することです。早急な改善策の教えを請われる。―私にも できるだけの言動を行う事とする。

城塚家へ

2度目の訪問となる。第一印象(農場生活-約1haを柵で囲み物心共に一体化した理想的な空間)が脳裏に強く 今回は,一つ一つ確認する訪問でもあった。

 家長の正さんは、近代農業の薬害を肌で体験して真の百姓道を求め頑固一徹実践して25年程になり 子は親の背中お見て育ち 長男陽一さんは、ブドウ果樹に中心に共労され 美咲夫人は、家庭を支える 家族の意見を聞きながら前に進む理想家族に思える。

正に人の魂が篭った鶏と卵 野菜 果実 米など生命体と人の共存共栄がここに強く存在しているようだ。

ゴトウのもみじ約800羽 鶏舎は、最上地にあり 舎の2倍以上ある空間はイタリアンなどの緑餌畑で実にゆったりとしている。また 育雛から成鶏まで同じ所で過ごす。環境によるストレスは、無縁のようだ。

飼料は、自家製玄米 仕入れトウモロコシ 自前コイン精米機の米糠 国産丸大豆を釜で煮て 牛深産の乾燥魚(頭と骨付き-肉だけ取り除いたもの)を粉砕して 

カキガラ等 保存用の緑餌は、冬瓜と大きいぼうふら(別名かぼちゃ)です。

今の問題改善点は、乾燥魚一袋の粉砕に30分ほどかかっている。参加者からあの機械なら5分でできる等々アドバイスがなされた。

 城塚さんと農場についての感想をまとめようと思うが 私のような凡人には無理があるようです。―家族や仲間と共にさらに高い山を目指す人―でしょうか。

 《この地「豊野町」に来ると過去の偉人 喜一さんが頭に浮かんでしまう。

松田喜一さんが説かれた「理想農場」を山登りに例えると はなから登らない人 途中まで 山頂まで登る人。さらに高い山を目指す人。》

いつの間にかお昼になっていた。美咲さんと千秋ちゃんの手作りカレーライスをいただく。最後まで暖かいおもてなしに感謝しつつ解散する。

大山さんの送迎係りの私は,最寄の松橋駅へ自家用軽トラで送り届けて 任務完了となりました。

                2010、11     文責   宮本   



木造鶏舎を建てました(鶏声84号より)

2011年04月01日(金) 鶏声編集委員 増田

木造鶏舎を建てました。

     2010年12月 北海道 平岡 哲

 

養鶏を始めて10年(たぶん)の節目に・・・と思って木造鶏舎を作ろうと思い立ったのはもう4年前。予定ではおととしくらいに完成している筈だったのですが、こういう予定は大抵の場合倍ほど掛かってしまうもの。遅れ遅れて大体形になったのは去年の今頃であります。

それまではビニルハウス鶏舎でしたので冬の管理の楽なこと楽なこと。大雪の夜に安心して寝てられたのは初めての事でした。

夏場も違います。ビニルハウスでは日よけをして、どれだけ通気を良くしても外気温より高くなってしまうので暑い日の管理も大変でした。今年の夏の猛暑ではもしビニルハウスのままだったなら玉子への影響も大きかったでしょうから、良いときに完成したと思っています。

 

高い金を出して鶏舎を建てようと思ったのは、ビニルハウスで台風、大雪の被害を受けた時のトラウマでしょうか。もうあんな思いはしたくないというのが一番大きいですね。異常気象も当たり前になっていますから、今後何度も同じような被害があったとしたら、とても持ちません。どうせなら生きた投資をしなければ・・・。

 

まだ設計と見積もりをしている時、近所の人が山のカラマツをタダで倒して良いと言ってくれたので、柱に使う材はカラマツの丸太を使う事にしました。

伐採~皮剥き、面取りなどの作業で相当の時間が掛かりました。その上、重い生木を起こしては寝かし起こしては寝かしして調整したり動かしたり、人力で扱っていたせいで腕の筋肉(骨?)が参ってしまいました。

顔を洗おうと前に肘を曲げた腕の時重で骨がきしむ感じ。金属疲労で折れかけた鉄筋か、骨から筋肉がメリメリと剥がれていくような痛みです。

まともな力仕事は出来ませんから当時小学5~6年だった息子をかなりこき使いました。

疲労骨折も肉離れも専門医にそう宣告された経験が無いので正式な病名は分かりませんが(結局病院にも行ってない)3年が経ちかなり回復しました。

カラマツを使って浮いた資金は10~15万円ほどなのでそれが良かったのか悪かったのかは何とも言えません。

 

工法は、素人でも簡単に作る事が出来て内部に柱を立てる必要がないトラス構造を選択しました。これなら高所恐怖症の私でもあらかたの作業を地上で済ます事が出来ます。

 

建築費用を低くするためにはまず自分で建てるという事。時間は掛かるが、良くも悪くも納得いくものを建てる事が出来ます。失敗した部分も自分が納得すればそれで良いのですから。

素人では捗らないような部分は重機を持っている人や専門技術を持っている人に安く、短期間で作業をして貰いました。

地元の土木業者などに材料を業販価格で横流ししてもらう・・・などなど。

資金は農協からは借りたくなかったので国民金融公庫から借り入れました。

4間×14間、56坪の鶏舎を2棟。112坪で230万円です。

1年据え置き9年償還。近所の人に保証人をお願いするよりは少しくらい金利が高くなってもいいやと思って保証人なしで3%くらいの金利だったと思います。

 安いとは言えませんが、北海道における養鶏は雪の事を意識しなければならず、そりなりにしっかりした作りにしなければかえって高くつく結果となります。

 

この鶏舎を建て終わったらもう使う事がないのでエア工具などを購入せず、トラス屋根58枚の制作も玄能で全て済ませました。そのせいでさらに工期がずれ込み、1棟分の屋根を作り終えた所で本格的な冬を迎えてしまい、作業も春まで中断となる。

 

 

その後、屋根の設置~トタン張りまでを手伝って貰ったログビルダーの方が「使ってないから」とコンプレッサーとエアネイラ―を貸してくれたのですが、まあ作業の捗る事・・・。さらに玉子のお客さまで大工をしている人が「使わないから」と、コード付きのインパクトドライバーを貸してくれた事で飛躍的に作業のスピードは上がり、腕への負担も大幅に軽減されたのであります。

 

 教訓、買うべきものは買え。

エアネイラ―があれば1年早く仕上がりました。

 

そんなこんなで無事出来上がった鶏舎。以前使っていたビニルハウス鶏舎から引っ越してきた群れはロットが合わないので1区画が密飼い気味であるが特にツツキなどの障害は出ていません。

※ハウス1棟20坪に160羽飼っていたので現在の木造鶏舎では混んでる部屋なら1区画12坪に160羽入ってます。

今後導入羽数の変更で正常化させます。

これくらい密飼いするとハウスでは間違いなくツツキなどのトラブルになった筈ですが目立った毛食いすら出ないのは、鶏が好む環境を実現する事ができたと言う事なのでしょう。

 木の柔らかさというものは、人間が感じるだけで無くてきっと鶏にも良い影響を与えているのだろうと思います。

明るさもあるのではないかと思います。西側には桁の下に90センチの開口部(窓)を設けた以外は全て壁にして西日を遮りました。対してそれ以外の3面は、換気を重視して開口部を1.8mとしました。

窓ビニルはハウス資材を活用して全て巻き上げ式で、いつでも開閉可能としました。

天井排気を設置しなかったので窓からの換気は必須です。

トラスの設計図は道立林産試験場から構造計算に基づいた設計図を入手してその通りに制作したので計算上は大雪でも壊れないハズであります。

 あと、昔からやってみたかった「埋炭」をしてみました。

基礎の地束石を埋めるために掘り起こした溝の中、地束石と地束石の間に1棟当たり3か所、全部で6か所に、三角形の頂点に当たるように合計600キロの竹炭粉末を埋めました。

 ただ埋めるのではなくて、水を足しながらスコップで練り上げていきます。練って練ってして空気を追い出してカチンカチンの状態にします。

 ここで気付きました。これは巨大な電池の芯です。又は磁石ですね。

なるほど磁場をコントロールする理由はこういう事だったのです。

現に、埋めもどした後で埋炭した場所の上にコンパスをかざすと実際の方位とは関係のない方向を針が指すのです。

 なんとなく、鶏が落ち着いているように見えるのはこれらの事が相乗効果として良い影響を与えているのかも知れません。

北海道で屈指の寒さを誇るここ白滝です。私の知る限り、日本一寒い場所で鶏を飼っているという事になります!しかし、このような仕様の鶏舎でも、冬場のカロリーコントロールと鶏群のローテーションを工夫することでちゃんと玉子を産ます事が出来るのです。

 雪の重い地域だとトラスの設置間隔を狭くするなり垂木を太くしたりと仕様変更をする必要があるかも知れませんが、基本的にうちの仕様で殆どのケースをカバーできるようです。


こっそりブログをやってます。ブログの中でも鶏舎づくりの記事を書いていますのでこっそり参考にして下さい。

http://coke2.blog38.fc2.com/page-1.html



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