農文協から執筆の依頼がありました

2011年06月21日(火) HP運営委員 新藤

新藤です。

農文協から「地域資源活用 食品加工総覧」という本への執筆の依頼があり、原稿を書きました。

私が依頼された内容は、廃鶏の利用についてで、

「平飼いの廃鶏でつくる極上ラーメンスープ」というタイトルで執筆しました。
食品加工総覧は全12巻で、私の原稿は、第7巻の「タレ・つゆ・ソース スープ作りの勘どころ」に掲載されます。
廃鶏のスープの取り方と味付けを詳しく解説しました。
発行は10/20の予定です。



関東交流会報告(鶏声85号より)

2011年06月04日(土) 鶏声編集委員 増田

関東交流会報告

千葉県 西村和彦

2011.02.26-27千葉県長柄町 都市農村交流センター・ログハウス

いつも次に開催するのはどこにするかで悩むのですが、今回は加藤晟次さんから「私のところで」と申し出があって監事も引き受けて貰ったので大変助かりました。そして今までにない場所での開催となりました。

今回のメインは加藤さんが取り組んでいる井戸掘りでした。

千葉県の上総地方に昔から伝わる伝統的な「上総堀り」を、動力を使って現代風にアレンジした方法で加藤さんが井戸掘りをしています。定年後に埼玉県の春日部市から千葉県の長柄町に入植して卵や栗を近くの道の駅などにて販売し、近く奥さんも長柄に住まいを移すので家造りと併せて井戸を掘り始めました。海抜80m程あるので、井戸掘りの目標も80~100mとのことでした。

昨年10月に兵庫から清水さんの参加がありましたが、今回は滋賀県から草野さんの参加があり、福島からの芳賀さんの参加もありブロックを超えた交流が活発になった感があります。当日は近くの長柄道の駅に待ち合わせました。

 

参加者は左から千葉県加藤晟次さん、埼玉県長谷川広司さん、茨城県から森睦夫さん、滋賀県から草野さん、茨城県から高田初美さん、千葉県から鈴木茂さん、前列芳賀克彦さん、そして西村和彦。

 

たったこれだけで井戸が掘れるのかとびっくりする見学の皆さん。

 

孟宗竹のしなりをバネにしてビットを上下させて人力だけで穴を掘るのが伝統の上総堀の技術でしたから、現在でも動力が手に入らないアジア、アフリカなどの途上国でNPOなどが井戸掘りに用いている技術ですが、加藤さんは耕耘機の回転を上下の動きに換えてビットを動かして井戸を掘っていました。バネの孟宗竹が無いぶん仕掛けは小さなものになりました。確かに井戸を掘っている場所は千葉県の上総地方ではありますが。複雑。

 

この装置は、加藤さんが見事井戸を彫り上げた後は希望者にお貸しくださるそうです。

実演する加藤さん

 

交流センターに移っていつもながらのバーベキューは芳賀さんが福島県いわき市の小名浜漁港や北茨城の大津魚港から仕入れてきたお魚と、加藤さんの農場からホロホロ鶏、比内鶏、烏骨鶏と盛りだくさんになりました。鶏の捌きは草野さんにお願いしました。切れない包丁で御苦労をおかけしました。

前回に希望が出されたので今回は参加者がアンケート用紙に答えて現況を報告しあったので、話も弾み、ログハウスに移ってからも話は尽きませんでした。

加藤さんの仮住まいは4畳半ほどでしたが、それを見て人間が生きるためのスペースを今更長柄に感じました。贅沢は入らない。灰色の男にささやかれて多くを望んではいけないと今更ながらに思いました。

 

 

 



関西ブロック定例冬季交流会の報告(鶏声85号より)

2011年06月04日(土) 鶏声編集委員 増田

関西ブロック定例冬季交流会の報告

 

さる、2月5日に兵庫県神埼郡福崎町にある温泉施設、文殊荘にて、関西ブロック定例冬季交流会が開かれました。参加者は今年度新入会、奈良県斑鳩町から参加の中村さん、同じく新入会の兵庫県淡路市の岡田さん、福井ラブリー牧場養鶏担当の山本さん、昨夏入会の滋賀県長浜市より草野さん、田中さん、妹尾さん、橋本さん、広岡さん(食事)、今井さん、西林さん、竹内さん、井上さん(高熱による体調不良により、食事会には参加できず、引き継ぎのみ)、清水の13名が集まりました。

早めに文殊荘に着いた組は広岡さんの養鶏場を見学にいったり、お風呂で寛いだり、例年よりも時間的にゆったりした集まりになりました。

いつも、皆が盛り上がる自己紹介と近況報告は、今回の議題が多いこともあり、急ぎ足で各自済ませて、詳しい個々の話は食事後の懇親会に譲り、皆ですき焼きと豚しゃぶをつつきながら、2年に1度の関西ブロック役員改選の議題から入りました。

井上会長から事前にお願いをしていた妹尾さんが次期会長を、清水の方からお願いをしていた西林さんが次期会計を引き受けて頂くという話になり、満場一致の拍手の中で決まりました。また、会長を快く引き受けて頂いた妹尾さんの鶏声編集の仕事の役を、清水が今井さん、妹尾さんの指導の下で勉強しながら引き継いでいくような形を取らせて頂くようにします。どうぞよろしくお願い致します。皆さんのご協力で役員の任を終え、次期の役の方に引き継げるようになって、感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。

次の議題として、現在全国事務局の持ち回りが順番の四国が引き受けられそうになくなっている件で、九州の役員の方たちとの話し合いの内容を皆さんに報告させて頂きました。現役員の私たちが意思統一できている内容を要約すれば、関西ブロックとしてはそもそもの事務局持ち回りの意義、皆で決めたことに則り、どうしても引き受けられないブロックが出てきた場合は、次回順のブロックと協議の上、合同で役目を受ける、という原則を九州が主導しながら四国・中国ブロックに話し合いを持ってもらい、今一度各ブロックが自らの責任を全うしてもらえるよう、強く指導していってもらう旨を要望致しました。

今回は初参加の方たちの若いエネルギーに満ちた楽しい話題が多  く、中村さん、岡田さん、山本さんから、養鶏に携わったころの初 心を思い出させてもらえるような、意義ある話題がどんどん出て、 なごやかな懇親会が始まりました。いつもは2~3人の集まりが自 然とできて、話題ごとに皆がかわるがわる移動しながら各自との親 睦を深めるような形式が多かったのですが、今回はいつものメン  バーが新しい刺激を感じたからか、酒も大いにすすみ、深夜になっ ても皆が一堂に大きく円座になって話がはずみました。話題は養鶏 の話に止まらず、農業全般の問題やTPP参加の可否、現民主党政 権のありさまについてまでも皆が活発に意見を交わし、熱を帯びた 意見交換の場になりました。

 

翌日、お土産(田中さんのプリン・卵・ワカメ、ヒグチファームさんからのビール、井上さんのソバ、草野さんの甘酒、妹尾さんのポンカン品種はるみ、買い出しの残りの酒・おつまみ)を皆で分けて、文殊荘前で記念撮影後、用事で帰宅する組のほかは、市原さんのところに農場見学に行く組と寄り道をする組とに別れてお昼前に合流後、たつの市の市原さんの農場を見学させて頂きました。市原さんの農場は風通しが良くて日当りの良い、高台に位置しており、合鴨農法により有機米栽培もやられていて、皆が岡崎オウハンの体格の良さに驚き、興味津々で鶏舎を見学させて頂きました。突然の大人数での見学を受けて頂き、市原さん、市原さんの奥様、どうもありがとうございました。

話はさらに盛り上がり、ここまできたなら…とさらに宍粟市の今井さんの農場までお伺いする組が出現、これも関西養鶏会ならではの仲間意識でしょうか、楽しくかけがえない時間となりました。

中居さんの指導の下、皆で布団敷き
今井さんの食鳥処理場を見学

(文責)清水 呂益



世界の卵料理 Vol.2 (鶏声85号より)

2011年06月04日(土) 鶏声編集委員 増田

世界の卵料理  Vol.2

北海道 クロス理恵

 

 

今回は、いろいろ悩んだ末、フランスに飛んでみようと思います。フランス料理といえば高級なイメージもあるのですが、私たち庶民にも作れるような、フランスの家庭でよく作られている料理を探してみました。

注: バターやチーズはたっぷり使うようです。バターは無塩バターを使っていますが、有塩バターでも全体の塩分を減らせば大丈夫です。チーズは、くせのないエメンタールチーズをよく使うようですが、好みで他のチーズ(パルメザンチーズやとろけるチーズなど)を使ってもかまわないようです。(私も実際エメンタールチーズは食べたことありません。)

 

たまねぎのキッシュ (Tarte aux oignons)

材料 (24cmタルト型1台分)

冷凍パイシート 2枚

たまねぎの薄切り 大2個分

オリーブオイル 大さじ2〜3

塩、コショウ 各少々

 

*A

卵 3個

生クリーム 200cc

塩、コショウ 各少々

 

エメンタールチーズ 適量(好みで)

 

  1. 冷凍パイシートをタルト型に敷き入れます。

  2. たまねぎをオリーブオイルで、きつね色になるまでじっくり炒め、塩、コショウをします。その間にオーブンを180度に温めておきます。

  3. たまねぎをシートを敷いた型の中に入れて全体に広げます。

  4. Aの材料を混ぜ合わせ、たまねぎの上に流し入れ、チーズをふります。

  5. オーブンで、25分から30分焼いて、竹串を刺して、何もついてこなければ、出来上がりです。少し冷ましてから、切り分けます。

*本来は、きちんとタルト生地を作るのですが、今回は簡単に冷凍パイシートを使ってみました。生クリームも、牛乳に変えても大丈夫です。さめてもおいしく食べられます。タルト型がなくても、耐熱皿でも作れますよ。

 

 

ココットプロヴァンス風

(Œufs en cocotte à la tomate fraîche)

材料(ココット4個分)

 

卵                         4個

完熟トマト              3個

オリーブオイル        大さじ1〜2

バジルの葉(生)     10枚

エメンタールチーズ   適量

バター(型に塗る)   適量

塩、コショウ                       各少々

 

  1. ココットにバターを塗って、トマトは皮と種を取って、粗みじんに切ります。バジルの葉も、粗みじんに切ります。

  2. オーブンを180度に温めます。鍋にオリーブオイルを熱し、トマトを中火で炒め、とろっとしてきたら、火を止めて塩こしょうし、みじん切りにしたバジルの葉も混ぜ入れます。

  3. ココットに出来上がったトマトソースを敷いて、卵をそれぞれのココットに割り入れて、おろしチーズをのせます。

  4. オーブンに入れて、10−12分ぐらい焼きます。あつあつをどうぞ召し上がれ。

 

ガトーショコラ (Gâteau au chocolat)

 

材料 (25cmの型1台分)

卵                            5個

ビターチョコレート 200グラム

無塩バター        100グラム

グラニュー糖    200グラム

薄力粉                        50グラム

バニラエッセンス         少々

  1. 卵を卵黄と卵白に分けます。型にオーブンシートを敷いておきます。
  2. 鍋にバターと小さく割ったチョコレートを入れて火にかけ溶かします。
  3. 2をボウルに移し、グラニュー糖を加えよく混ぜます。
  4. 3に卵黄を加えよく混ぜ合わせます。
  5. 4に薄力粉とバニラエッセンスを加えて混ぜます。オーブンを160度に温めておきます。
  6. 卵白を固く泡立て、5に3〜4回に分けて加え混ぜ、全部加えて良く混ぜ合わせます。
  7. 型に流し入れ、オーブンで、25〜30分焼きます。表面がひび割れてきたら出来上がりです。冷めてから切り分けます。

 

*とても濃厚な味わいのケーキです。表面が乾いて、地割れのようにひび割れたら大成功です。チョコレートはカカオが多いものを使ってくださいね。

今回紹介した他にも、おいしそうなレシピがたくさんありました。 スフレやクレープも代表的な家庭料理のようです。

 

 

それでは、また次回をお楽しみに!

Bonne journée!